事件・事故

柿元由加里「愛里と離れたくなくて」家族を崩壊させた精神疾患とは

大阪府寝屋川市で驚くべき事件が起こりました。
精神疾患を患った娘を17年にわたり監禁し、死亡させたとして両親が逮捕されたのです。(追記3で顔画像公開)
逮捕されたのは逮捕されたのは寝屋川市秦町、会社員・柿元泰孝(55)、無職・由加里(53)の両容疑者。長女の愛里さんとは3人暮らしでした。柿元両容疑者には批判の嵐です。社会的支援も受けず、通院もさせていなかったというから当然です。
しかし、私にはまた違った側面からこの事件が見えるのです。
完全に私の私見ですが。精神疾患が家族にもたらす闇について考えたいと思います。

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柿元由加里「愛里と離れたくなくて」家族を崩壊させた精神疾患とは

私は医療関係者ではありませんが、身近な人の精神疾患に衝撃を受け、その病気の闇の深さや医療の手薄さを体感した一人として、書き記したいと思います。

精神疾患には様々なものがあります。
うつ病などは完全に市民権を得て、治る病気であることも広く知られるようになり、口を開けばあの人はうつ病だ。家族がうつだった。という会話も珍しいものではありません。

今でこそメジャーになったうつ病も、20年前までは「やばい病気」というカテゴリーに存在していませんでしたか?
・治らない
・死にたくなる
・会社に行けなくなる
そんなイメージだったために、身近な人がうつ病を患っても口外しにくい世の中だったと思います。

それと同様、精神疾患にはまだ世間には知られていない、対処法が確立されていない、にわかには信じられない病気がたくさんあります。

例えば解離性同一性障害。
多重人格といえばわかりやすいかもしれません。
この病気は自分に危害を加えるものへの防御反応として自分の中に別の人格を生み出し、その別人格に嫌な事を引き受けてもらったり、自分では言わないような暴言を言わせたり、別人格同士はコミュニケーションを取れるが、主人格である自分は別人格が出ている間は記憶がなくなる。などと言われいています。

この様子をテレビなどで見たことがある方も見えると思いますが、その様子は演技にしか見えず、にわかに病気だとは信じることが出来ないと思います。

また強迫性障害という病気。
この病気には100人100様の症状がありますが、メジャーなものだと

・「確認恐怖」 鍵の閉め忘れや、火の始末、仕事の連絡一つ、そういったことが気になって気になって何度も何度も確認を繰り返し、仕事や日常生活に支障が出る症状。
・「不潔恐怖」 自分が汚れているのではないかという強迫観念に囚われ、一日の大半をお風呂場で洗って過ごす症状。

イメージし辛いものでは
・「加害恐怖」 自分は誰かに危害を加えてしまったのではないかという観念に支配され、周囲の人間に「自分は誰かを殺してしまったのではないか」と確認を繰り返したりする。

この病気の特徴は「自分はおかしい。と気づいているが、止めたくても止められない。それをやらずにはいられない」という所です。自分は正常だと感じていないだけに苦しみが大きい病気です。

通常であれば「自分は誰かに危害を加えてしまったのではないか」なんて考えたことさえないと思います。
しかもそんなおかしな考えに病名がつくだなんてことを知らない人が多いがために、病院にもいかないまま苦しみ続けている人も少なくないのではないでしょうか。

気が付くのは家族を巻き込むようになりだしてから。
生活に支障をきたすようになりだしてから。

強迫性障害の人は色々なルールを自分に課します。
(例えば、部屋に敷き詰めた新聞紙の上を歩かなくてはならない。数字の4を避けるため階段を3段上がったら2段下がってまた3段上がる。帰宅したら手洗いを5回しなければならない等)
次第に自分だけでなくそのルールを家族にも守るよう命じ、その約束事が守られないと暴れたり暴力をふるう事もあると言います。
逆に家族が暴力をふるう場合も。

家族にとっては理解不能なルール。
しかし、本人の気持ちが少しでも楽になるのならとそのルールを守るようになってしまうと蟻地獄のように終わらない強迫の世界に引きずり込まれ、抜け出せなくなった家庭が崩壊してしまう事もあるのです。

解離性同一性障害については治療できる専門家が少なく、治療もまだ手探りに行われているようです。
強迫性障害については特効薬はなく、認知行動療法という治療法が有効とされていますが、こちらも専門家が少なく、長く苦しんでいる人が多い病気です。

今回、柿元愛里さんがどんな精神疾患だったかはわかりませんが、わずか小学校6年生で精神を病み、暴れる我が子。
施設に入れるという選択肢もあったと思います。

しかし、大勢の精神障害を抱える人が入院している施設や病院はやはり異様な雰囲気です。嫌煙する気持ちもわかります。

可愛さ、不憫さ、そんな気持ちもあって、大勢の精神障害者のいる施設に入れるくらいなら手元に置いておきたいと思ったのかもしれません。
子どもを病気にしてしまったという自責の念があり、自分たちで何とか面倒を見ようとしていたのかもしれません。

その一方で自分の子供が精神疾患を患っていることを周囲に知られたくないばかりに世間から隔絶し、存在しない子どもとして隠してしまったのかもしれません。

精神を患い暴れる娘をおいて仕事に行かなければならない。
そのためには外に出られないようにしなければならない。
暴力から家族を守るためには閉じ込めておくしかない。

そんなことの積み重ねの監禁だったのではないでしょうか。

家庭という最小社会の中で懸命に家族のためにしていたことが、いつしか世間の常識とはかけ離れたことが常識となり、親もまた精神を病み、10台もの防犯カメラで社会を威嚇し、ペット状態の可愛い我が子の幻想と暮らしていた様に映ります。

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終わりに

柿元愛里さんには妹がいるそうです。
家を離れた妹は家族をどのように見ていたのでしょうか。

事件の解明はこれからです。
理由や過程はどうあれ、人間としての尊厳を無視され続けた十数年。

両容疑者はその罪の重さを知り、自分たちがしてきたことは誰の幸せにもつながっていなかったことを理解しなければなりません。

それと同時に精神疾患への理解が深まり、受診への一歩を踏み出すきっかけの事件になることが、せめてもの愛里さんへ追悼になるのではないでしょうか。

《追記》
新情報です。
両親が自首をしたのは離れて住む次女に自首を勧められたからだという事が分かりました。

やはり、両親は社会生活を送りながらも、こと愛里さんの事になると長年の監禁生活で正常な判断ができる状態ではなくなっていたのだと思われます。監視カメラで見る娘、マイクを通してしか話をしない娘。

由加里容疑者は「愛里と離れたくなくて」通報が遅くなったと逮捕時に供述していましたが、そこに本当の愛情はあったのでしょうか。

以前、若くして出産したシングルマザーの記事を読んだことがあります。
彼女は学校に馴染めず高校を中退したのですが、シングルマザーになり、初めて社会と直接自分が関わり、色々な説明を聞き、手続きをしなければいけない場面に直面した時に、

「係りの人が言っている意味が分からない」
「手続きの書類の漢字が読めなくて文章も理解できず、手続きが面倒になり母子手当などは受け取っていない」

と語っていました。
彼女には学習障害がありました。

精神科に通院させる。
多量の薬の説明を受ける。
サポートを受けるために手続きをする。
福祉関係の書類を揃え申請する。
入所させる施設を調べる。
そこから選ぶ。

そういったことが出来ない人がいる。

この事件では両容疑者にも似たような問題があったように思えてなりません。
両容疑者を擁護するつもりは全くありませんが、二人もまた社会的弱者だったのかもと考えてしまいます。

《追記》
両親に通報を促した愛里さんの妹の新証言が明らかになりました。
愛里さんが17-8歳の頃から愛里さんの姿をほぼ家で見ていないと言います。
一つ屋根の下に暮らしながら接触は遮断され、奇声を発し暴れる姉は凶暴な犬のように狭い部屋に閉じ込められ、餌だけを与えられる生活だったという事になります。

あくまでも「療養目的」だったと語る両容疑者。

窓もないたった2畳の部屋に、布団と簡易トイレ。
2週間に1度程度のトイレの掃除。
ほとんど入浴はさせていなかったという事も分かりました。

2重に閉められた扉。
人間らしい会話も触れ合いもなく、
そこが刑務所よりも、動物園の檻の中よりも劣悪な環境であることは想像に難くありません。

「療養のため」という名目であったかもしれない行いは、間違いなく人間の尊厳を無視した行いであり、愛里さんが良くなるためのものであったようにはとても思えません。
病気を発症したきっかけはどんな理由があったにせよ、病気を悪化させ、死に至らしめたのは間違いなく両親です。

母親の由加里容疑者は「もうこれ以上話したくない」と供述を拒んでいるという情報もあり、事件の解明には時間がかかるかもしれません。
今後も捜査の進展に注目していきます。

《追記3》
送検される柿元泰孝容疑者の顔画像が公開されました。

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